グランドカバー

クラピアを植えてはいけない?繁殖力を抑える上手な管理方法を詳しく紹介!

「庭を緑にしたいけれど、芝生の手入れは大変そう」と考えている方に、クラピアはとても魅力的な選択肢です。でも、ネットで調べると「植えてはいけない」という不穏な言葉も見かけますよね。せっかくのお庭作りで失敗したくないという気持ち、よくわかります。

この記事では、クラピアがなぜそう言われるのか、その理由を包み隠さずお伝えします。あわせて、庭がボサボサにならないための具体的なコツもまとめました。これを読めば、クラピアと仲良く付き合いながら、理想の緑の絨毯を手に入れる方法がわかりますよ。

クラピアを植えてはいけないと言われるのはなぜ?

クラピアを検討している方が一番気になるのは、やはりマイナスな評判ですよね。確かに、何も知らずに植えてしまうと「こんなはずじゃなかった」と後悔するポイントがいくつかあります。特に、周囲への影響やコスト面での驚きが多いようです。

まずは、なぜ「植えてはいけない」という強い言葉が使われるのか、その具体的な理由を3つに分けて見ていきましょう。

隣の家の敷地まで茎が伸びてしまう

クラピアの成長スピードは、一般的な芝生の約10倍と言われています。そのため、庭の端に植えたつもりが、気づかないうちに隣の家の敷地や道路にまで茎が伸びてしまうトラブルが起きやすいのです。

境界線を越えてしまうと、お隣さんの庭でクラピアが勝手に増えてしまい、迷惑をかけてしまうかもしれません。一度根付くと簡単には抜けないため、敷地から出さないための工夫を最初にしておくことが大切です。

  • 隣家との境界ギリギリには植えないようにする
  • コンクリートの隙間など、意図しない場所に入り込まないかチェックする
  • フェンスの下をくぐり抜けていないか、定期的に確認する

5月から9月に咲く花にミツバチが集まる

クラピアは春から秋にかけて、小さくて可愛らしい花をたくさん咲かせます。この花には蜜があるため、ミツバチなどの虫が寄ってくるのです。自然豊かで良いことのようですが、小さなお子さんやペットがいる家庭では注意が必要です。

裸足で走り回っているときに、花に止まったハチをうっかり踏んでしまうと刺される危険があります。ハチを寄せ付けたくない場合は、花が咲き始めたタイミングで早めに刈り取ってしまうのが一番の解決策です。

  • 満開になる前に芝刈り機で花芽をカットする
  • 花が少ない品種(K7など)を最初から選んでおく
  • ハチが活発な日中の時間帯は、庭遊びに注意する

苗の価格が1ポット500円以上と高い

クラピアは芝生のように「種」が販売されておらず、すべて「苗(ポット)」で購入する必要があります。1ポットあたりの価格は500円から600円程度。1㎡に4ポット植えるのが推奨されているため、広い庭をすべて埋めようとすると初期費用がかなりかさみます。

芝生なら数千円で済む面積でも、クラピアだと数万円単位になることも珍しくありません。予算を抑えたい場合は、一度に全部植えようとせず、少しずつ範囲を広げていく計画を立てるのが賢い方法です。

  • まずは目立つ場所だけ数ポットから始めてみる
  • 成長が早いので、推奨される間隔より少し広めに植えて様子を見る
  • 初期費用は高いが、その後の草むしりの手間が減るメリットと比較する

繁殖力が強すぎて困る?庭が飲み込まれる前に知りたいこと

クラピアの最大の特徴は、なんといってもその爆発的な繁殖力です。1㎡あたり4ポット植えれば、たった2〜3ヶ月で地面が見えなくなるほどびっしりと覆い尽くします。この強すぎる力が、ときとして「困りもの」になってしまうのです。

ここでは、植える前に覚悟しておくべき「強さの正体」についてお話しします。管理を怠ったときに庭がどうなってしまうのか、イメージを膨らませてみてください。

1ヶ月で1メートル以上も伸びる成長の早さ

クラピアは暖かい時期になると、目に見えてぐんぐん伸びていきます。調子が良いときは、1ヶ月で茎が1メートル以上も先まで届くことがあるほどです。このスピード感に追いつけないと、庭の主役がクラピア一色になってしまいます。

他の植物を植えている花壇にまで侵入し、お気に入りの花を覆い隠してしまうこともあります。クラピアの勢いに負けないよう、伸びる方向を常にコントロールする意識が必要です。

  • 成長が早まる梅雨明けから夏場は、週に一度は様子を見る
  • 他の植物との距離をしっかり取るように配置する
  • レンガなどで物理的に仕切っておかないと、どこまでも広がってしまう

放置すると茎が太く茶色くなって裸足で歩けない

手入れをせずに伸ばしっぱなしにすると、クラピアの茎はどんどん太くなり、表面が木のように硬くなります。これを「木質化(もくしつか)」と呼びますが、こうなると素足で歩いたときにチクチクして痛いです。

見た目もふかふかの緑ではなく、茶色の太い枝が這っているようなガサガサした状態になってしまいます。美しい緑の絨毯をキープするためには、定期的に「短く刈り込む」作業が欠かせません。

  • 茎が重なり合って厚みが出てきたら、刈り込みのサイン
  • 木質化する前に古い茎をカットして、新しい芽の成長を促す
  • こまめに踏んだり刈ったりすることで、葉を小さく密に保つ

一度植えると根が深いため剥がすのが大変

「やっぱり芝生に変えたい」と思ったとき、クラピアを剥がすのはかなりの重労働になります。クラピアの根は地面の下1メートル以上まで深く伸びることがあり、表面をめくるだけでは完全に除去できません。

土の中に少しでも根が残っていると、そこからまた芽を出して復活してしまいます。植えるときは「本当にこの場所をクラピアで埋めていいのか」をしっかり考えることが大切です。

  • 将来的に花壇にしたい場所には植えないようにする
  • 根絶やしにするには、除草剤を使ったり土を深く掘り起こしたりする必要がある
  • 安易な気持ちで庭全体に広げず、管理できる範囲から始める

上手な管理方法で広がりをコントロールする

クラピアの繁殖力は、工夫次第で上手に制御できます。「植えたら最後、庭が占領される」なんてことはありません。大切なのは、クラピアが進んでほしくない場所に「壁」を作ってあげることと、定期的なメンテナンスです。

具体的にどうすれば、手間を最小限にしてきれいな状態を保てるのでしょうか。今日から実践できる、広がりを抑えるための3つの工夫を紹介します。

縁石や防草シートで物理的に壁を作る

クラピアは横に横にと這って伸びていくので、物理的な段差や仕切りに弱いです。花壇や隣家との境界線には、高さ10センチ程度の縁石を並べたり、プラスチック製の「根止めパネル」を打ち込んだりするのが非常に有効です。

また、広げたくない場所にあらかじめ防草シートを敷いておくのも手です。物理的なバリアを作っておけば、茎がそれを乗り越えようとしたときにすぐ気づいてカットできます。

  • 地面から少し突き出るくらいの高さの仕切り板を使う
  • シートの上を這ってきた茎は、地面に根を張れないので簡単に剥がせる
  • 設置するときは、隙間から茎が入り込まないようきっちり並べる

庭の外へはみ出した茎をハサミでカットする

仕切りを作っていても、元気なクラピアは上を乗り越えて外へ出ようとします。そんなときは、はみ出した茎を園芸用のハサミでチョキチョキと切ってしまいましょう。これだけで、広がりすぎるのを確実に防げます。

切った茎はそのまま放置するとそこから根付いてしまうことがあるので、必ず回収して処分してください。「ちょっと伸びてきたな」と思ったときにすぐ切れるよう、ハサミを常備しておくのがコツです。

  • 境界線チェックを週に一度のルーティンにする
  • 切り取った茎は可燃ごみとして処分し、その場に捨てない
  • ハサミだけでなく、専用の「エッジカッター」を使うと作業が楽になる

春から夏にかけて月1回のペースで刈り込む

クラピアの厚みを抑え、密度を高くするには「刈り込み」が一番です。特に成長が活発な5月から8月の間は、月に1回程度のペースで短く刈ってあげましょう。これにより、上へ伸びる力が横へ分散され、葉が細かく密に揃います。

刈り込むことで花芽も一緒にカットできるため、ハチ対策にもなって一石二鳥です。「伸びたら切る」を繰り返すことで、ゴルフ場のグリーンのような美しい見た目を維持できます。

  • 1センチから2センチ程度の高さに揃えて刈る
  • 刈り取った後のカス(サッチ)は、病気の原因になるのでほうきで集める
  • 真夏の炎天下での作業は避け、朝夕の涼しい時間に行う

種類によって全然違う?植えたい品種の見極め方

クラピアには、開発元のクラボウ(倉敷紡績株式会社)が改良を重ねた、いくつかの主要な品種があります。見た目は似ていますが、病気への強さや寒さへの耐性、花の色などがそれぞれ異なります。

自分の住んでいる地域の気候や、どれくらい手入れに時間をかけられるかに合わせて選ぶのが失敗しない秘訣です。代表的な3つの品種を比較表にまとめました。

クラボウが開発したクラピアの主要3品種の違いは以下の通りです。

品種名花の色特徴おすすめの人
K7病気に最も強く、花が少なめ手入れを楽にしたい、ハチを避けたい人
K5薄ピンク寒さに強く、冬の緑が少し長く残る寒冷地に住んでいる、冬の枯れを抑えたい人
K3濃いピンク花が可愛らしく、見た目が華やかお庭に彩りが欲しい、花を楽しみたい人

一番人気があるのは、改良版として登場した「K7」です。以前の品種よりも湿気に強くなり、梅雨の時期に枯れてしまうリスクが減りました。迷ったら、もっとも丈夫でメンテナンスがしやすいK7を選んでおけば間違いありません。

見た目の可愛さを重視するなら、ピンクの花が咲くK3やK5も素敵ですが、花が咲くということはそれだけハチも寄りやすくなるという点は覚えておきましょう。

庭の環境は大丈夫?植える前に確認するポイント

クラピアは非常に強い植物ですが、どんな場所でも完璧に育つわけではありません。環境が合わないと、ひょろひょろと徒長(とちょう)してしまったり、逆にまったく広がらずに枯れてしまったりすることもあります。

あなたの庭がクラピアにとって「居心地の良い場所」かどうか、植える前に以下の3つのポイントをチェックしてみてください。

1日3時間以上の日当たりがあるか

クラピアは太陽の光が大好きです。日当たりが良い場所ほど茎が太く、葉が密集してきれいに育ちます。逆に、建物の影でずっと日が当たらない場所だと、葉がまばらになり地面が透けて見えてしまいます。

全く日が当たらない場所では育ちませんが、最低でも1日のうち3時間ほど直射日光が入るなら、十分に育つ可能性があります。

  • 午前中だけでもしっかり日が当たる場所を選ぶ
  • 大きな木の真下など、常に日陰になる場所は避ける
  • 日当たりが悪いと、ひょろひょろと上に伸びて見栄えが悪くなる

水はけが悪くてジメジメしていないか

クラピアは乾燥には比較的強いですが、常に土が湿っている「過湿(かしつ)」の状態は苦手です。大雨のあとにいつまでも水たまりができるような場所では、根腐れを起こしたり、蒸れて病気になったりすることがあります。

もし水はけが悪い場合は、植える前に川砂を混ぜたり、少し土を盛って高くしたりするなどの対策が必要です。「水が溜まらない工夫」をするだけで、クラピアの健康状態は劇的に良くなります。

  • 粘土質の土の場合は、培養土や砂を混ぜてふかふかにする
  • 水たまりができやすい凹みは、あらかじめ埋めて平らにしておく
  • 梅雨の時期は特に蒸れやすいので、事前に短く刈り込んで風通しを良くする

踏まれない場所だと背が高く伸びてしまう

これは少し意外かもしれませんが、クラピアは「適度に踏まれること」で美しく育つ性質があります。踏まれる刺激を受けると、植物はそれ以上高く伸びるのをやめ、地面に張り付くように小さく密な葉を広げます。

逆に、全く人が立ち入らない庭の隅などは、茎がピョンピョンと上に跳ね上がってしまいます。きれいな絨毯を作りたいなら、あえて「よく歩く場所」に植えるのが正解です。

  • 通路や子供の遊び場など、日常的に踏む場所が最適
  • 踏まれない場所は、時々意識的に足で踏んであげる
  • 踏むことで密度が上がり、飛んできた雑草の種が入り込む隙間がなくなる

手入れに必要な道具とおすすめの時期

クラピアの管理は芝生に比べれば楽ですが、全く道具がいらないわけではありません。また、作業をするタイミングを間違えると、かえって苗を傷めてしまうこともあります。

効率よく、そしてクラピアを元気に育てるために揃えておきたい道具と、作業にぴったりの時期を確認しましょう。これさえあれば、初心者の方でもプロのような仕上がりに近づけますよ。

広い面積を短時間で整える芝刈り機

庭の大部分をクラピアにするなら、手動または電動の芝刈り機が1台あると非常に便利です。ハサミだけで全面を均一な高さに切るのは至難の業ですが、芝刈り機なら押して歩くだけで一気にきれいに整います。

「まだそんなに広くないから」と思っても、クラピアの成長は早いのですぐに必要になります。1センチ〜2センチの高さに設定できるものを選べば、理想の低さをキープできます。

  • 手軽に使える手動式は、音が静かなので住宅街でも安心
  • 刈り取った葉を自動で回収してくれるボックス付きがおすすめ
  • 広い庭なら、コードレスの電動タイプが疲れない

際の部分をきれいに仕上げる園芸ハサミ

芝刈り機は大きな面を刈るのには適していますが、壁際や縁石のキワ、植栽の周りなどの細かい場所は苦手です。そういった場所を整えるために、小回りのきく園芸用ハサミ(芝生用バリカンなど)を用意しましょう。

特に隣家との境界線近くは、ハサミを使って丁寧に処理することで「はみ出し」を確実に防げます。仕上げにキワをピシッと揃えるだけで、庭全体の清潔感がぐっと上がります。

  • 握りやすくて軽いハサミを選ぶと、手が疲れにくい
  • 電動のハンディバリカンなら、キワ刈りもあっという間に終わる
  • 刃先が錆びないよう、使ったあとは汚れを拭き取って保管する

肥料をあげるなら成長が始まる4月から5月

クラピアは放っておいても育つほど丈夫ですが、春先の芽吹きの時期に肥料をあげると、被覆のスピードが格段に早まります。まだ土が見えている段階なら、この時期の追肥(ついひ)が効果的です。

使う肥料は、市販の芝生用肥料やゆっくり効く緩効性肥料で十分です。冬の間お休みしていたクラピアに「今年も頑張れ」と応援する気持ちで、4月頃にパラパラと撒いてあげましょう。

  • 粒状の肥料を全体に均一に撒き、そのあとたっぷりと水をあげる
  • 夏場の猛暑日に肥料をあげると「肥料焼け」で枯れることがあるので避ける
  • すでにびっしりと地面が覆われているなら、無理に肥料をあげる必要はない

踏むことで葉が小さくなる不思議な性質

クラピアを育てていると、場所によって見た目が違うことに気づくはずです。よく人が歩く場所は葉が小さくて平らなのに、誰も入らない場所は葉が大きくてふんわりしています。実はこれ、クラピアならではの面白い特徴なんです。

「踏んだら枯れちゃうかも」と心配する必要はありません。むしろ、きれいな緑の絨毯を作りたいなら、積極的に踏んであげることが成功への近道になります。

よく歩く場所ほど密度が上がってきれいになる

クラピアは踏圧(とうあつ)を受けると、茎が地面にしっかり密着し、さらにそこから新しい根を出しようとします。その結果、茎同士の隙間が埋まって密度がどんどん高くなっていきます。

密度が上がると、土に日光が届かなくなるため、雑草の種が発芽できなくなります。「よく歩く道」こそが、一番雑草が生えにくく、美しいエリアになるのです。

  • 家族が毎日通るアプローチ周辺は、一番きれいに育ちやすい
  • 踏まれることで葉が横に広がり、高さが抑えられて歩きやすくなる
  • 密度が高い場所は、雨の日の泥跳ねもしっかり防いでくれる

踏まれない場所は定期的に足で踏みつける

庭の隅っこや植栽の後ろ側など、どうしても歩かない場所は、クラピアが「ここは踏まれない安全な場所だ」と判断して、どんどん上に伸びようとします。放置すると厚みが5センチ以上になり、ボサボサした印象になってしまいます。

これを防ぐには、週末の庭仕事のついでに、あまり歩かない場所を意識的に足でギュッギュと踏んであげるのが効果的です。

  • 特別な道具はいらず、自分の足で踏むだけでOK
  • 踏んであげることで、茎の浮き上がりを抑えて根付きを良くする
  • 子供と一緒に「クラピア踏み踏み」を遊び感覚でやるのもおすすめ

被覆が完了するまでは雑草をこまめに抜く

クラピアが地面を完全に覆ってしまえば雑草は生えにくくなりますが、植えたばかりで土が見えている時期は別です。クラピアが広がる隙間を狙って、雑草がどんどん顔を出してきます。

クラピアの上から雑草が大きく育ってしまうと、クラピアに日が当たらず成長が遅れてしまいます。最初の2〜3ヶ月だけ頑張って草抜きをすれば、あとはクラピアがあなたに代わって地面をガードしてくれます。

  • 雑草が小さいうちに、根っこから抜き取るのがコツ
  • クラピアの茎をかき分けて、下に隠れている雑草もチェックする
  • 一度全体が覆われてしまえば、草むしりの時間は10分の1以下になる

自分で苗を増やしてはいけない法律のルール

クラピアを育てる上で、絶対に知っておかなければならないのが「法律」の話です。クラピアはとても増えやすいため、「1ポット買って、それを自分で増やして庭を広げれば安上がりだ」と考える方がいるかもしれません。

しかし、その行為は日本の法律(種苗法)で厳しく制限されています。悪気はなくても、ルール違反をすると大きな問題になる可能性があるため、以下のポイントを必ず確認しておきましょう。

友達に苗を分けてあげると種苗法違反になる

クラピアは農林水産省に品種登録されており、知的財産権として守られています。正規に購入した苗を自分の庭で育てるのはもちろん自由ですが、増えた茎を切って「苗」として誰かにあげたり売ったりすることは禁止されています。

たとえ無料で友達にプレゼントするだけであっても、開発元の許可なく譲渡することは法律違反(種苗法違反)になってしまいます。

  • 「増えすぎたから分けてあげるね」という親切心がトラブルの元になる
  • クラピアを広めたいときは、苗ではなく販売サイトのURLを教えてあげよう
  • 自分の敷地内で完結する分には、茎が伸びて広がるのは問題ない

ネットオークションやフリマアプリでの販売は禁止

メルカリやヤフオクなどで、個人が「クラピアの抜き苗」を出品しているのを時々見かけます。しかし、これらはすべて無許可の販売であり、違法行為です。出品者はもちろん、購入者もトラブルに巻き込まれるリスクがあります。

知的財産権を侵害している商品は、運営側によって削除される対象です。安心してお庭作りを楽しむためにも、必ず「正規販売店」から購入するようにしてください。

  • 正規店以外から買うと、品種が混ざっていたり病気を持っていたりする可能性がある
  • 法的なリスクを負ってまで、数百円をケチるメリットはない
  • 公式の証明書やラベルがついているものが、本物のクラピアの証

メルカリなどで出品されている「個人増殖苗」のリスク

「安いから」と個人から購入した苗は、品質が保証されていません。クラピアによく似た別の野草(ヒメイワダレソウなど)である可能性もありますし、最悪の場合、庭全体に広がるような病原菌を持っているかもしれません。

また、不法な苗を植えていることが判明した場合、せっかく育てた庭をすべて撤去しなければならなくなるリスクもあります。「安物買いの銭失い」にならないよう、信頼できるルートで苗を手に入れましょう。

  • 正規店(ミドリスや産直花だん屋など)は、徹底した品質管理をしている
  • 購入後の育て方相談に乗ってくれるのも、正規店ならではのメリット
  • 法律を守って正しく育てることで、開発元のさらなる改良(より強い品種作り)にもつながる

冬に枯れて茶色くなるのは病気?

初めてクラピアを植えた人が冬に一番驚くのが、「急に枯れたようになって茶色くなった!」ということです。芝生も冬は枯れますが、クラピアも同様に冬眠をします。

春になるとまた元気に緑が戻ってくるので心配いりませんが、冬の間の見た目や過ごし方には少しコツがあります。茶色の時期をどう乗り切るか、事前に知っておけば慌てずに済みますよ。

気温が下がると休眠して身を守る自然な現象

クラピアは平均気温が10度を下回るようになると、成長を止めて休眠状態に入ります。葉から水分が抜けて茶色くなりますが、これは枯死したのではなく、厳しい冬を越すための知恵です。

根っこは土の中でしっかりと生きています。12月頃から3月頃までは茶色の状態が続きますが、「冬眠中なんだな」と見守ってあげてください。

  • 霜が降りるような地域では、完全に茶色くなって地面に張り付く
  • 見た目は枯れ草のようだが、春の暖かさとともに新芽が出てくる
  • この時期は水やりも肥料もほとんど必要なく、手入れが一番楽な時期

緑色を保つために着色剤を使う方法

「冬でも庭を茶色くしたくない」という場合は、芝生用の着色剤(着色ペイント)を使うという裏技があります。植物に害のない成分で作られた緑色の液体をスプレーすることで、冬の間も見た目だけは緑をキープできます。

ゴルフ場などでも使われる手法で、遠目には生き生きとした緑に見えます。冬の景観を大事にしたい方や、来客があるときなどにおすすめの方法です。

  • ホームセンターなどで売っている芝生用着色剤を薄めて散布する
  • 一度塗れば雨が降っても落ちにくく、数ヶ月は色が持つ
  • あくまで「色を塗る」だけなので、クラピア自体の休眠を妨げることはない

春の芽吹きを助けるための枯れ葉掃除

春が近づき、最低気温が上がってくるとクラピアが再び活動を始めます。このとき、冬の間に溜まった枯れ葉やゴミが厚く積もっていると、新芽に光が当たらず成長を邪魔してしまいます。

3月頃、本格的に暖かくなる前に、竹ぼうきなどで表面を軽く掃いてあげましょう。古い葉を取り除いて地面に光を届けてあげることで、春の緑化がスムーズに進みます。

  • 冬の間に飛んできた落ち葉やゴミをきれいに取り除く
  • 表面を軽くほぐしてあげることで、空気の通りを良くする
  • このタイミングで少しだけ肥料をあげると、目覚めがより良くなる

雑草対策としてクラピアを選ぶメリット

最後に、いろいろな注意点はお伝えしましたが、それを補って余りある「クラピアを選んでよかった!」と思える最大のメリットを紹介します。それは、他のどんな植物よりも強力な「雑草抑制力」です。

面倒な草むしりから解放されたい人にとって、クラピアはまさに救世主。具体的にどのようにあなたの生活を楽にしてくれるのか、その効果をまとめました。

砂利や芝生よりも圧倒的に草むしりが楽になる

砂利を敷いても隙間から雑草は生えてきますし、芝生も密度が低いと草むしりに追われます。しかし、クラピアが一度完成すると、葉が重なり合って地面を完全に遮光するため、雑草の種が芽を出すことができません。

たまにひょろっと生えてきても、土が柔らかい状態で保たれるので、指先でつまむだけでスルッと抜けます。「週末が草むしりで終わる」という悩みから、ついに解放される日が来ます。

  • クラピアが密生した場所には、強い雑草も入り込めない
  • 草むしりの頻度が激減し、趣味や家族との時間に充てられる
  • 除草剤を撒く回数も減らせるため、環境にも優しく経済的

土の飛散を防いで家が汚れにくくなる

庭が土のままだと、風が吹くたびに砂埃が舞い、雨が降れば泥が跳ねて外壁や玄関を汚してしまいます。クラピアで地面を覆うことは、天然の「マルチング材」を敷くのと同じ効果があります。

葉がクッションの役割を果たしてくれるので、雨粒が土を叩きつけるのを防いでくれます。家の中に砂が入り込みにくくなり、掃除の手間も実は軽減されるのです。

  • 風の強い日でも、砂埃で窓ガラスがザラザラにならない
  • 雨上がりでも靴が汚れにくく、玄関をきれいに保てる
  • 外壁の泥汚れが減るので、家の外観を長く美しく維持できる

夏場の地表温度の上昇を抑えて涼しく過ごせる

真夏のコンクリートや砂利の庭は、触れないほど熱くなります。それに比べてクラピアなどの植物で覆われた地面は、蒸散作用(葉から水分を出すこと)によって温度が低く保たれます。

地表温度が下がることで、家の中に流れ込む風も少し涼しく感じられます。クラピアは見た目に涼しいだけでなく、実際に体感温度を下げる効果も期待できるのです。

  • 打ち水と同じような効果があり、周囲の熱気を和らげてくれる
  • 子供やペットが夏場に外で遊んでも、肉球や足の裏が火傷しにくい
  • 照り返しが少なくなるので、エアコンの効率もわずかに上がる可能性がある

まとめ:クラピアで理想の緑の絨毯を手に入れよう

クラピアは「植えてはいけない」と言われることもありますが、その理由は主にその驚異的な成長スピードと、法律上のルールを正しく知らないことから来るものです。性質を理解して、適切な場所で管理してあげれば、これほど頼もしいグランドカバーはありません。

最後に、クラピアを上手に育てるための重要ポイントをおさらいしましょう。

  • 隣家への侵入を防ぐため、縁石や防草シートで物理的な境界を作る
  • 5月から9月は月に1回の刈り込みを行い、葉を密にしてハチを防ぐ
  • 踏まれるほどきれいになるので、よく歩く場所に植えて足で刺激を与える
  • 初心者は病気に強い「K7」を、正規販売店から購入して植える
  • 冬に茶色くなるのは自然な休眠なので、春まで静かに見守る
  • 苗を自分で増やして他人に譲ったり売ったりするのは法律で禁止されている
  • 一度根付いてしまえば、面倒な草むしりからほぼ解放される

クラピアは、あなたが手をかけた分だけ、美しい緑の絨毯で応えてくれます。最初だけ少し手間がかかりますが、一度完成したあとの快適さは格別です。ぜひ、ルールを守りながら、緑あふれる素敵なお庭作りを楽しんでくださいね。

-グランドカバー